腕アンクを自分なりに作ってみた制作記録ですよ。
舞台の小道具で使うつもりで作ったので、基本的に遠くから見てそれっぽく見える、軽くて着けやすい安全なものを目指して作りました。
材料は基本的に100均で揃えましたが、グローブと合皮と布は手持ちのものを利用しています。 手探りで作ったため、色々残念な事になってます(汗)
そのままの作り方だとほぼ失敗しますので、補足と合わせてご覧ください。

材料

  • EVAシート・・・ソフトボードやサンペルカ(やわらかめ)でも良さそう。ベースになる材料
  • 革手袋・・・黒い手袋、ゴム手袋でもいけます
  • 合皮・・・腕カバーの部分
  • マジックテープ・・・腕カバーの脱着用
  • 着け爪・・・ベースに使ったり、そのまま貼ったり
  • 紙粘土・・・軽いもの
  • Gボンド・・・接着や下地に使用、Gクリアもあると便利
  • ラッカースプレー・・・アクリル絵の具でもよいかも
  • マニキュア、エナメル塗料等・・・細かい部分の塗装に使用
  • 宝石風立体シール・・・指輪部分に使用
  • 黒い布・・・ひらひら部分に使用

作り方

型紙

←厚紙で型紙作り。
腕の鳥パーツはシートを数枚重ねて再現しようと思います。


鳥爪

→EVAシートにつけ爪を貼り、その上から紙粘土で鳥のような爪を作ります。
このとき色付きの軽い紙粘土を使ったのですが色移りがひどかったので白い粘土のほうが良かったかも。


パーツ切り出し

←EVAシートから切り出したパーツ
鳥の形の部分はかなり省略しています。遠目に見てそれっぽければ問題なし!


仮組

→シートを重ねて貼ったり、一枚のシートに切れ込みを入れて隣同士数ミリずらしながら接着するなどして段差をつけました。
甲のパーツは凹凸があるのでシートを熱して曲げてみようと挑戦。結局グルーガンを押し当てて加熱してみたのですが、ほんのり凹凸がつきました。
しかしその部分だけツヤツヤびなって、塗装したときに目立ってしまいました。


ベース塗装

←ラッカースプレーで塗装…したのは良いのですが、下地処理をしていなかったので、後から色が取れやすくなってしまった……。
※Gボンドを塗って下地にすれば塗装をしても落ちにくくなるそうですが、今回は勢いでそのまま進めました。


細部塗装

→金色の縁取りや、爪を塗装。
腕カバーは厚みと強度が欲しかったのでEVAシートに合皮を貼っています。
色と質感かなりイメージと違ってしまいました(汗)なんというかザラザラ?シートの質感そのまま出ちゃってますよ(大汗)
※下地の目止めをしっかりしてから艶の出る塗装や表面処理をすればいけそうです。


アンク型紙

←いったんパーツを並べてみた。
腕のウロコ模様はマジックで書き込んでます。
この段階ではゴム手袋をベースにしていたのですが、革手袋が手に入ったのでそちらにパーツを接着していく事にしました。
指輪はEVAシートに金塗装、マジックでモールドを書き込んで、宝石風の立体シールを貼っています。遠目に見て(略)


腕カバー

→脱着がしやすいように手袋と腕カバーは分離します。
マジックテープで装着します


腕

←アンクの指は人差し指と中指だけ人間っぽい指で、他は鳥類のような指です。
人間風指は手袋に直接塗装、つけ爪を貼っています。


腕

→手のひらにもパーツがついています。


アンク型紙

←腕カバーに鳥パーツと黒いひらひら布を接着して完成。


アンク型紙

→腕カバーの切れ目はどうしても見えてしまいますが、実際装着して動くとそれほど気にならないです。
アクションにも耐えられるように作りましたが出番はありませんでした(笑)



ときどき遠くから見て「それっぽく見える?」と気にしながら作れば結構それなりに仕上がりますよ。
完成したアンクさんはイベント等で色んな方にいじってもらいましたが、おおむね好評で一安心。

[2012年 4月]